読売ジャイアンツは24日、球団公式ページにおいて田中将大投手と契約合意したことを発表し、25日に入団会見を行った。
高校卒業後、プロの世界で数々の成績を残してきた田中投手。
巨人入団の決め手は?新天地での目標は?
通算200勝という偉業まであと3勝と迫ったこれまでの功績を振り返る。
巨人と契約合意
2024年12月24日、田中将大投手が読売ジャイアンツと契約合意したことが分かった。
2021年にヤンキースから古巣・東北楽天に復帰し、3年で20勝をあげていた。
しかし2023年10月下旬に右肘関節鏡視下クリーニング術を受け、今シーズンはわずか1登板、0勝という結果で終わっていた。
日米通算200勝まであと3勝と迫っているが、契約更改時に楽天から大幅減棒を提示されたことで、退団、自由契約へと踏み切った。
25日に行われた入団会見において、田中投手は、
「一番熱くお声がけしていただけたので、もう迷うことはなかったです」
と巨人への入団の決め手を語った。
さらに、通算200勝まであと3勝と迫っていることに関して
「3勝で終わる気はありませんし、チームのために一つでも多く勝利に貢献したい。まだまだ自分自身はできるということを証明したい。結果で恩返しするしかない。」
と、新天地でプレーすることについての熱い想いを言葉にした。
背番号は「11」
田中投手のこれまで
NPB
高卒ドラフトとして4球団から1位指名を受け、抽選の結果東北楽天に入団が決まった田中投手。
1年目の2007年、4試合目の登板において初勝利初完投、さらに6月の試合では完封勝利を成し遂げ、高卒1年目で新人王を獲得した。
2009年には開幕から4試合連続完投勝利、開幕7連勝を記録。
プロ入り4年目で1億8000万円で契約更改した。
2011年にはベストナイン選出、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞、そして沢村賞を受賞した。
2012年には里田まいとの婚約を発表し、そのオフに将来的なメジャー挑戦の意向を公表した。
そして、2013年にはこれまでの数々の記録を塗り替え、開幕からシーズン20連勝という偉業を成し遂げた。
チームとしてもリーグ優勝、また球団史上初となる日本一となり、田中投手が胴上げ投手となった。
MLB
2014年からはニューヨーク・ヤンキースと1億5,500万ドルの7年契約で合意し、入団時から背負っていた背番号「18」のユニフォームを脱いだ。
メジャー移籍後、初勝利、初完封勝利と結果を残し、2015年には開幕投手を務めた。
移籍後2年連続で規定投球回には届かなかったが、2桁勝利を挙げた。
3年目の2016年にはチームトップとなる14勝、2017年には日本人初となる4年連続2桁勝利をマーク。
さらにMLB通算101試合目の登板で50勝目を記録した。
2018年には5年連続の2桁勝利をマーク、2019年にも2桁勝利をおさめ、日本球界時代から11年連続となる2桁勝利を記録した。
2020年には新型コロナウイルスの影響で試合数が大幅に削減し、続いていた2桁勝利の連続記録が途絶えた。
そして、2021年に古巣東北楽天ゴールデンイーグルスと推定年俸9億円+出来高払いの2年契約。
3年で20勝利し、日米通算200勝まであと3勝と迫って迎えた今シーズンだったが手術の影響もあり結果は1登板0勝で終わっている。
プロフィール
田中 将大(たなか まさひろ)
出身 兵庫県伊丹市
生年月日 1988年11月1日
身長・体重 188cm・97kg
ポジション 投手
投打 右投右打
経歴 駒大苫小牧高校
ドラフト 2006年東北楽天イーグルス ドラフト1位
在籍 2007-2013 東北楽天ゴールデンイーグルス
2014-2020 ニューヨーク・ヤンキース
2021-2024 東北楽天ゴールデンイーグルス
まとめ
高卒ドラフトから日本球界に入って以来、日米において数々の功績を積み上げてきた田中将大投手。
新天地のジャイアンツには、小学生の時にバッテリーを組んでいた坂本勇人選手もおり、チームメイトとして共に戦う姿が楽しみである。
日米通算200勝まであと3勝。
2025シーズン、読売のユニフォームに袖を通した田中投手が日本人4人目となる偉業を見せてくれるのか、新天地でのその活躍に期待したい。
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