かつて物価の優等生とも言われた卵、またもやエッグショック到来か?

卵 国内ニュース

先日、今年初の鳥インフルエンザが北海道の養鶏場で確認された。

現状、鳥インフルエンザにかかった鳥は食肉用とのことで、卵への影響はないとのことではあるが、今後卵の価格はどうなるのか。

毎年冬にかけて話題になる鳥インフルエンザとは一体?

今年初の鳥インフルエンザ確認

鶏

引用:ぱくたそ

先日、北海道の養鶏場で今年初めてとなる鳥インフルエンザが確認された。

2023年の鳥インフルエンザが初めて発見されたのは11月25日で、昨年と比べても1カ月以上早い確認となった。

北海道の緊急対策本部によると、これに伴い食肉用のニワトリ約2万羽が殺処分となっている。

また、千葉県の養鶏場でも今年2例目となる鳥インフルエンザが確認された。

こちらでは養鶏場内すべての採卵鶏およそ3万8,000羽が殺処分対象となっている。

鳥インフルエンザの蔓延に加え、今年は猛暑の影響でニワトリが夏バテし餌を食べないことなどにより、卵自体のサイズが小さくなっている。

このようなことから今後卵の値段がまた上がると予想されている。

卵の価格推移

卵

引用:ぱくたそ

JA全農たまご株式会社のデータは以下の通りで、昨年2023年1月の時点で例年に比較して100円近く高いことが分かる。

さらに例えば東京では2月から7月の半年間300円を超えており、400円近い月があったことも分かる。

これらと比較するとこれまで今年の卵の価格は平年並みである。

しかし8月以降右肩上がりになっており、2019年、2022年の上がり方を考えると今後11月、12月には再度300円越えの卵がスーパーに並ぶ可能性は高いのではないか。

全農

引用:JA全農たまご株式会社

日本養鶏協会の出しているデータによると、令和5年の卵の価格は1月に186円であるのに対し、2月以降は200円超えの月が続き、年平均金額は232円となっている。

令和6年の価格は1月から200円を超えてはいるものの、各月200円台前半が多く去年のエッグショックの時期と比較すると価格は下がっている。

なお、令和3年の年平均金額は162円、令和4年の年平均金額は165円であることから、去年の飼料価格の高騰に伴うエッグショックの影響は続いているといえる。

参考:一般社団法人日本養鶏協会

鳥インフルエンザとは

鳥インフルエンザは、A型インフルエンザが引き起こす鳥の病気である。

感染した鶏の羽やフンなどを吸い込んだり、触れることにより人間の体内にウイルスが侵入することで、人にも感染するということが明らかにされている。

そのため農林水産省は、鳥インフルエンザが発見された現場などは見に行かないようにと注意を促している

今回北海道、千葉県で確認された高病原性鳥インフルエンザウイルスは共に「H5N1亜型」であり、このウイルスは世界的にも感染が拡大している。

感染経路だとされているのが渡り鳥である。

渡り鳥が国境を越えてウイルスを運び、養鶏場などへの侵入により食肉鶏・採卵鶏に感染しているとされている。

まとめ

世界保健機関(WHO)や農林水産省により鳥インフルエンザ対策などが出されてはいるものの、今年も国内での感染がすでに確認されている。

様々なモノの価格高騰が続く中、今年もエッグショック、卵の価格が高騰することが予想されている。

私たちにできることは、これ以上感染が全国に広がらないことを祈ることしかないのだろうか。

 

 

 

 

 

 

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