2024年12月17日(現地時間16日)菅野智之投手がオリオールズと1,300万ドル、日本円でおよそ20億円の単年契約を交わしたことが分かった。
巨人一筋12年、そんな菅野投手の新天地での目標は?
ジャイアンツでの功績も併せて振り返る。
メジャー移籍
読売ジャイアンツから海外FA権を行使し、ボルティモア・オリオールズへの入団が決まった菅野智之投手。
20日(現地時間19日には自主トレ先のハワイからオンラインで入団記者会見を行った。
会見で菅野投手は
「素晴らしいピッチングスタッフと、プレーオフ、ワールドシリーズを勝ちたいという熱意が伝わってきましたし、純粋にそこで投げてみたいなという気持ちで決断しました」
と、オリオールズへの入団を決めた理由を語った。
さらに、
「日本では日本一になれなかったので、ワールドチャンピオンになることを一番の目標にやっていきたいと思います。1年間ローテーションを回れるように、そうしたらおのずと結果はたぶんついてくると思うので、そういう働きをしたい」
と、新天地での目標も語った。
読売ジャイアンツでの12年間
2012年のドラフトで読売ジャイアンツに1位入団した菅野投手は、阿部慎之助現監督とバッテリーを組み1年目から一軍登板を果たした。
2014年にはリーグ優勝に貢献し、自身初のベストナイン賞、阿部捕手との最優秀バッテリー賞を受賞。
2015年からは小林誠司選手とバッテリーを組み、2016年には自身初となるゴールデングラブ賞を受賞。
2017年には小林選手と自身2度目となる最優秀バッテリー賞、さらには沢村賞も受賞した。
2018年からは選手会長としてチームを引っ張りながら、2年連続の沢村賞し、来年からの背番号が「18」に変更することが発表された。
2019年には国内FA権を取得したが行使せず巨人への残留を表明。
2020年途中からは小林選手の怪我の影響で大城卓三選手とバッテリーを組み、日本プロ野球新記録となる開幕投手からシーズン13連勝を果たした。
そんな2020年オフにも一度メジャー挑戦に向けて動いていたが、ポスティング成立には至らず巨人に残留。
その後2021年からの3年間はリーグ3位、4位、4位とチームとして低迷。
2021年には2億円、2022・23年には1億円減で契約更改し、6期務めた選手会長を来季から大城卓三選手に引き継いだ。
そして阿部慎之助新監督率いる今シーズン、24試合に登板し15勝3敗、防御率1.67の成績を収め、自身5度目のゴールデングラブ賞、自身初のゴールデンスピリット賞を受賞。
さらに、2017年以来7年ぶりとなる小林誠司選手との最優秀バッテリー賞を受賞した。
プロフィール
菅野 智之(すがの ともゆき)
出身 神奈川県
生年月日 1989年10月11日
身長・体重 186cm・95kg
ポジション 投手
投打 右投右打
経歴 東海大相模高校→東海大学
ドラフト 2012年読売ジャイアンツ ドラフト1位
在籍 2013-2024 読売ジャイアンツ
まとめ
2020年にポスティング申請後、4年越しにメジャー挑戦の夢をかなえた菅野投手。
そんな菅野投手と「スガコバ」の愛称で長年バッテリーを組んだ小林誠司選手は、先日東京某所で開催されたトークショーにおいて、
「自分のことのようにうれしい。自分らしさ忘れずに頑張ってほしい」
と、エールを語った。
日本球界で数々の功績を残してきた菅野投手のメジャーでの活躍に期待したい。
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