国内フリーエージェント(FA)権を獲得していた福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也捕手が読売ジャイアンツに移籍することが分かった。
育成から這い上がったソフトバンク生え抜き名捕手が移籍を決めた理由とは?
甲斐拓也捕手のこれまでの功績と共に解説。
巨人への移籍
2024年12月17日、甲斐拓也捕手が読売ジャイアンツへの移籍を決めたことを本人と移籍先の読売ジャイアンツが発表した。
背番号は阿部慎之助監督が現役時代に背負っていた背番号「10」を付ける予定である。
甲斐捕手は移籍に関して以下のようにコメントしている。
「今の自分があるのは、間違いなくホークスに育てていただいたおかげです。
ホークスでのすべての経験を思い返すたびに本当に離れていいのか自問自答を繰り返しましたが、今回新たな経験をすることで野球選手としての自分をもっと高めたいという心境に至り移籍することを決めました。
離れてしまうことは本当につらいのですが、セ・リーグで新たな挑戦を始めたいと思います」
これまでの功績
高校卒業後、2010年に育成ドラフト6位でソフトバンクに入団した甲斐捕手。
もともとプロに注目されるような選手ではなかったが下積み時代を経て、入団から2年後の2013年のオフに支配下登録。
2017年には103試合に出場し、甲斐キャノンと呼ばれる強肩を武器に、守備の要として多くの投手を引っ張る存在に。
この年、育成出身選手としては史上初となるゴールデングラブ賞を受賞。
その後2018年以降も正捕手としてマスクを被り続け、2022年まで6年連続ゴールデングラブ賞を獲得。
2024年8月31日の対千葉ロッテマリーンズ戦では史上534人目、育成出身選手では史上初となる1,000試合出場を果たした。
そんな今シーズンは2年ぶり7度目となるゴールデングラブ賞の受賞に加え、有原航平投手との最優秀バッテリー賞を受賞した。
日本代表としてもマスクを被り、2021年の東京五輪、2023年のWBCにおいて優勝に貢献した。
同じ育成出身の千賀滉大投手(現ニューヨークメッツ)と共に福岡ソフトバンクホークス時代を過ごし、共に育成出身選手史上初の功績を残した。
プロフィーㇽ
甲斐拓也(かい たくや)
出身 大分県
生年月日 1992年11月5日
身長・体重 170cm・87kg
ポジション 捕手
投打 右投右打
経歴 楊志館高
ドラフト 2010年福岡ソフトバンクホークス育成ドラフト6位
在籍 2011-2024 福岡ソフトバンクホークス
まとめ
リーグ優勝を果たした読売ジャイアンツは今シーズン、小林誠司捕手、大城卓三捕手、岸田行倫捕手の3選手を併用していた。
来シーズンからはここに経験も実績も豊富な甲斐選手が加わることとなる。
誰とバッテリーを組むことになるのか、、甲斐選手の立ち位置は?
2連覇を目指す読売ジャイアンツの守備の要・捕手の起用方法が楽しみだ。
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